京つう

歴史・文化・祭り  |京都府北部

新規登録ログインヘルプ



2006年10月05日

◆島根県八束郡・佐太神社の御座替神事(九)

◆島根県八束郡・佐太神社の御座替神事(九)


◆島根県八束郡・佐太神社の御座替神事(九)

◆◇◆島根県八束郡・佐太神社、佐陀神能:スサノヲ命とヤマタノオロチ(1)

 日本の代表的な神事芸能「神楽(かぐら)」として「佐陀神能(さだしんのう)」(島根県鹿島町の佐太神社に江戸初期から伝わるという国の重要無形民俗文化財)(※注1)と、そこから派生し、よりエンターテイメント性豊かになった広島県高田郡周辺に伝わる「芸北神楽(げいほくかぐら)」(※注2)がある。

 囃子や謡などに能の形式を取り入れた「佐陀神能」は、スサノヲ命(須佐之男命・素盞嗚尊)のヤマタノオロチ(八俣大蛇=八岐大蛇=八俣遠呂智)退治に題材をとった「八重垣(やえがき)」のほか、「大社(おおやしろ)」「大和武(やまとたけ)」などを演ずる。

 また「芸北神楽)」は、巨大な面、赤や緑の極彩色の衣装など、スペクタクルな演出が特徴だ。佐陀神能の「八重垣」と同じくヤマタノオロチ退治を描いた「八岐大蛇(やまたのおろち)」では、スサノヲ命とヤマタノオロチの迫力たっぷりの対決が圧巻である(口から火を噴き、暴れ回る長さ十メートルもの巨大な大蛇に、真っ向からスサノヲ命が剣で立ち向かう)。

 神楽は、神を招き、その魂を鎮めるのを目的とした神事芸能である。「佐陀神能」と「芸北神楽」は、神話の世界を題材に演劇的な「神能」を演じるところに特徴のある出雲流神楽の流れを汲むものだ。

※参考Hints&Notes(注釈)☆彡:*::*~☆~*:.,。・°・:*:★,。・°☆・。・゜★・。・。☆.・:*:★,。・°☆

(※注1)「佐陀神能」は、島根県鹿島町・佐太神社の氏子を中心に伝承されてきた。江戸初期には成立していたという。鈴・剣・茣蓙(ござ)などを手にもって舞う採物舞「七座」「式三番」「神能」の三部構成で、囃子・謡・所作などに能の形式を取り入れている。

(※注2)「芸北神楽」は、そこから派生し、変化していった神楽で、広島県高田郡周辺に伝わっている。巨体な面、鮮やかな色彩の装束、口から火を噴く仕掛け、そして長さ十メートルにもなる大蛇など、スペクタクルに溢れており、庶民に親しまれる演出がなされている。


スサノヲ(スサノオ)


同じカテゴリー(スサノヲ(スサノオ)の日本学)の記事画像
●和歌の朗読と演奏で楽しむ神々の世界
アマテラスの岩戸籠もり 第3回 語りかぐら in 京都・町家カフェ「月の花」
【出雲学】島根県八束郡・佐太神社の御座替神事(三)
【出雲学】神在月と神在祭、古代出雲王国の謎(三)
【出雲学】神在月と神在祭、古代出雲王国の謎(二)
【出雲学】神在月と神在祭、古代出雲王国の謎(一)
同じカテゴリー(スサノヲ(スサノオ)の日本学)の記事
 ●和歌の朗読と演奏で楽しむ神々の世界 (2015-04-30 03:25)
 アマテラスの岩戸籠もり 第3回 語りかぐら in 京都・町家カフェ「月の花」 (2014-06-03 19:41)
 【出雲学】島根県八束郡・佐太神社の御座替神事(三) (2013-09-09 14:45)
 【出雲学】神在月と神在祭、古代出雲王国の謎(三) (2013-08-30 11:33)
 【出雲学】神在月と神在祭、古代出雲王国の謎(二) (2013-08-15 08:46)
 【出雲学】神在月と神在祭、古代出雲王国の謎(一) (2013-08-12 22:17)

Posted by スサノヲ(スサノオ)  at 00:00 │Comments(0)スサノヲ(スサノオ)の日本学

この記事へのトラックバック
オークリーのサングラスやゴーグル、オークリーのゴルフ用品、オークリーのハーフジャケット・ベルト・キャップ等、オークリーの商品の紹介やオークリーの取扱店の情報等をお伝えしま...
オークリー【島根県・取扱店】【オークリー・サングラス】at 2007年09月25日 02:59

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。